事業案内
スパイラルシース(シース管)
独自の製法による重合螺旋捲管
プレストレスコンクリート工法に使用される
鋼材製シース材、各種付属製品のご紹介
スパイラルシース(シース管)は厚さ0.25~0.5㎜の帯状の鋼板を螺旋状に順次巻きながら、板の両端を重ね合わせ、保持固定していく製法により製造されています。 軽量かつ強度が高く、コンクリート付着性に優れた製品です。
スパイラルシース(シース管)について
昭和27年、我が国に初めてプレストレストコンクリート工法が採用されて以来、関係各方面の深い認識と理解により、各分野に進出し、その発展は目ざましいものがあります。それと同時に、スパイラルシース(シース管)も橋梁、建築、道路、航空機の滑走路、プール、タンク、その他PC構造物にPC鋼材のシース材として幅広く用いられ、今日、理想的な製品が大量に製造、使用されています。
スパイラルシース(シース管)の特徴
スパイラルシース(シース管)は、独特の製法による重合螺旋捲管であります。製法は主として、径20~100mm、 厚さ0.25~0.5mmの帯鋼を使用し、螺旋型に順次巻きながら、帯鋼の両端を重ね合せ保持固定していく方法です。特に強度を保つ役割を果たしている重ね部分は、4枚の帯鋼が重なりあい、その上にギザを付けてプレスしています。当社のスパイラルシースは、下記の利点を満たすため品質第一をモットーに、製造から荷造り、運搬まで、一貫した生産管理を行っております。
スパイラルシース(シース管)の利点
01.肉厚が薄い
0.25~0.5mmと極めて薄い帯鋼を使用しているため、軽量であり、材料費、運搬費等の経費の節減となります。
02.強度が高い
帯鋼の厚さが極めて薄いにもかかわらず、管型を固定し ている螺旋型リブのため、 バイブレーター等の外力に対して 充分な強度をもっており、また管中心部方向への荷重に対しても高い抵抗力をもっています。
03.ハゼ折部の完全性
ハゼ折部分は、プレスされると同時に、条溝ギザが形付けられるため、ハゼ折部分のはずれや緩んだりする心配がありません。また引っ張りやネジレに対しても高い抵抗力をもっています。
04.コンクリートの付着性が大きい
ハゼ折部分にはギザをつけているため、 コンクリートとのなじみが良く、付着性が大きくなり、また防水性はセメントペースト等の漏れに対しても完全です。
05.自由に管の長さ、口径が製作できる
製作装置には長さに対する制限がなく、また口径も多くの種類を製作することができます。
06.管の曲げ上げ角度が容易である
管にはリブがついているので、自由にわん曲ができ、滑らかなカーブとなります。また角度による損傷もなく、施工性にすぐれています。
07.接続が容易である
管の接続や切断は容易であり、継ぎ目による障害もなく精密です。
08.均一性、精度
スパイラルシース(シース管)は、冷延帯鋼を材料に自動製管機で製造するため、均一性及び精度にすぐれ、大量生産が可能であり、常時即納体制にあります。
品質試験および検査
01.品質試験
スパイラルシース(シース管)の品質試験は、以下の3つの項目について、土木学会コンクリート標準示方書に 規定された方法で行われます。
- 局部的な外力に対する抵抗力試験
- 等圧外力に対する抵抗力試験
- 曲げに対する抵抗力試験
規定の方法で作成されたシース供試体に水セメント比50%のセメントペーストを封入し、セメントペーストの漏れのないことを確認します。
02.検査
外観検査
すべての製品について外観を調べ、キズ、サビ、付着物その他の有害な欠点がないことを確認します。
寸法検査
製造ロットごとに寸法検査を行い、内径および長さが規定寸法許容差内であることを確認します。